“元”政府系金融機関『農林中央金庫』とは?強み・事業内容を解説

元政府系金融機関『農林中央金庫』ってどんな会社?

政府系金融機関と言えば、日本政策投資銀行や商工組合中央金庫などが挙げられますが、実は数年前まで農林中央金庫も政府系金融機関だったことはご存知でしょうか?

逆に政府系金融機関ではないということを知らなかったという方もいるかもしれません。

そこで、本記事では、農林中央金庫という(元)政府系金融機関についてご紹介したいと思います。

※現在の政府系金融機関は下記の4つです。

・日本政策投資銀行(DBJ)
・国際協力銀行(JBIC)
・商工中金
・日本政策金融公庫

政府系金融機関って?

政府系金融機関とは

今回、”元”政府系金融機関の農林中央金庫についてお伝えしたい思っていますが、そもそも政府系金融機関が何かわからなければ正しく農林中央金庫について理解できないと思います。

まず、キャリスタ就活ファイナンスにて就活生向けの説明をご覧ください。

公的な機能を持つ金融機関には、経済や産業の発展、および国民生活の安定を目的とし、民間の金融機関のサービスが届かない部分を補うとともに、国の金融政策に沿ったサービスを提供している機関が4社(組織)あります。政府が全額または一部を出資していることから「政府系金融機関」と呼ばれています。

つまり、“政府から出資を受けている金融機関で国の意向に沿って金融サービスを提供する組織”ということです。
どの政府系金融機関も就活生にはとても人気があるので、金融業界志望の方は覚えておくと良いと思います。

なお、農林中央金庫は設立当初は政府の出資を受けていたため政府系金融機関でしたが、約30年ほど前に民間金融機関となりました。

農林中央金庫はどんな会社?

政府系金融機関についてわかったところで、続いて本題の農林中央金庫についてお伝えして行きます。

農林中央金庫は主に3つの事業を柱として運営しています。

① 銀行事業

まず、様々な紹介サイトでも取り上げられている最も有名な事業は、銀行業、特に農林業に深い関わりを持った銀行業です。

皆さんはJAという組織を聞いたことがありますか?

JAとは、農林水産業に従事する方々で構成する協同組合のグループの一つを指します。

農業協同組合(JA)や漁業協同組合(JF)、森林協同組合(JForest)が存在しますが、農林中央金庫は、これらの会員に対して金融サービスを行っている専門金融機関なのです。

金融サービスと聞くと難しい印象を持つ方がいるかもしれませんが、預金・貸し出し・為替の銀行3大業務がメインとなっているということを覚えておくと良いと思います。

② 投資事業

この金融サービスを障害なく安定して提供し続けるために、農林中央金庫は投資も行っています。

協同組合の会員などから集めた資金を運用(資産運用)することによって預かり資産を増やしていくという事業です。

農林中央金庫は、「日本最大のヘッジファンド」として有名であり、その投資に使える資金としてはなんと70兆に上ると言われています。

日本国家予算が100兆円であることを考えると、その7割をたった一つの金融機関で賄えるほどの規模となっています。

ヘッジファンドって?

ヘッジファンドとは、様々な取引手法を駆使して市場が上がっても下がっても利益を追求することを目的としたファンドです。ヘッジ(hedge)は直訳すると「避ける」という意味で、相場が下がったときの資産の目減りを避けるといったところから用いられます。

農林中央金庫はメインに3つの事業を持っていることは先述した通りですが、収入金額など規模で考えた際には、機関投資家としての側面が一番強いです。

③ その他農林業に関する事業

3つ目の事業の柱として、農作物の商品の輸出促進のための取り組み・農業分野に関してのコンサル事業などを行っています。

新規事業の立案など、様々な事業が含まれており、農林業に関する幅広い事業展開がなされていると考えて良いと思います。

まとめ

政府系金融機関や農林中央金庫についての理解は深まったでしょうか?

農林中央金庫は、農業系バンクと思われがちですが、実際には投資会社に近い業態を持ち、コンサルティング業務も含めた幅広い事業展開をしているのです。

金融業界を志望している方は、農林中央金庫の説明会に是非足を運んでみてください。